株式明日の戦略-3桁下落から値を戻す、あすは短期的な分岐点

8日の日経平均は5日ぶり反落。海外市場が手がかり難の中、序盤に売り圧力が強まり下げ幅を3桁に広げる場面があったが、押し目買いが入り下げ渋った。前場の切り返しを見て下値不安が和らいだことから、後場は小動きながらじわじわと値を戻す展開。引けにかけては下げ幅を一段と縮めたものの、プラス圏に戻すまでには至らず、小幅安で終えた。TOPIXはプラスで終えている。東証1部の売買代金は概算で3兆3300億円。業種別ではその他製品や海運、電気機器などが買われた一方、保険や銀行、建設などが売られた。上方修正を発表したアルコニックスが後場一段高で年初来高値を更新した。反面、上期決算が失望を誘った清水建設が後場に入って急落した。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1041/値下がり890と買いが優勢。上期が大幅上振れとなったバンナムHDが大幅上昇。決算が好感された市光工業やブラザー、日本曹達などが大幅高となった。資生堂は米国ベンチャー企業の買収発表を材料に年初来高値を更新した。上方修正を発表したトヨタも小幅高ながら年初来高値を更新している。一方、ライオンは3Q決算が市場の期待に届かず大幅安。横河電機やクボタ、ホシザキなども決算を受けて大きく売られた。ほか、月次が弱かった鳥貴族や、トップの辞任が嫌気されたタカラトミーが大幅安となった。

日経平均は前場に大きく売られたものの、引けでは23円安と小幅な下げにとどまった。日足では下ヒゲをつけた陽線を形成しており、高値警戒からの売りを吸収しながらも、強い動きが続いている。深押しを回避して22900円台で終えたことから、23000円台は引き続き射程圏にある。きょうの日本経済新聞では、1面で日経平均が25年10カ月ぶりの高値をつけたことを取り上げているが、間を置かず23000円台乗せとなれば、この先、多くのメディアで株高が取り上げられる可能性が高い。そうなれば、ニューマネーの資金流入が一段の株高を演出する展開が期待できる。

そういった動きとなるかを占う意味で、あすの動向は注目される。大きな流れでの上げトレンドが崩れることはないとみるが、企業決算は来週前半で一巡することから、この先はやや材料難となる。そのため、あす下落となれば、週末の10日は利益確定売りが出やすくなると考える。その場合、23000円を前に上昇一服感が強まりやすい。逆に上昇して23000円台に乗せる、または期待をつなぐような動きとなれば、先高期待から売りが手控えられる分、底堅い地合いが継続すると見込まれる。10月が非常に強い動きとなったため、日経平均は9/28以降、続落がない。11月に入って初の黒星となったが、連敗を回避して上昇基調を維持できるかに注目したい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする